メヒルギ

(ヒルギ科)

別名:リュウキュウコウガイ

学名:Kandelia obovata Sheue, H.Y.Liu et W.H.Yong

分布:九州(鹿児島県),種子島,屋久島,奄美大島,徳之島,沖縄諸島,宮古諸島,八重山諸島;台湾,中国南部,東南アジア,南アジア

マングローブ林の海寄りに生育する常緑高木。東南アジアでは樹高15m前後になるが、国内では7〜8m程度の樹高にしかならない。西表島ではまとまった群落になることは少なく、単木状か小規模な群落しか見られない。メヒルギが世界で最も北に分布するマングローブ植物で、鹿児島県喜入町のメヒルギ群落が最北のマングローブ林とされている。
胎生種子は、緑色で細長い。別名の「リュウキュウコウガイ」はこの胎生種子の形から付いた。「コウガイ」とはかんざしのことである。
根は板根状になる。
樹皮を染料に用いた。
静岡県下田市青野川の河口にメヒルギが植栽してあり、元気に生育している。

全体 [][]

つぼみ [][]

葉 [][]

胎生種子 [][]

板根 [][]

2005/5/10 公開


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