カッコウアザミ

(キク科)

学名:Ageratum conyzoides L.

分布:外来種[原産:熱帯アメリカ]

解説:熱帯アメリカ原産の外来種で、路傍や原野に生育する一年生草本。
高さは60cm程になり、全体に粗毛がある。葉は対生し、形は卵形で鈍鋸歯縁、葉の根元は鈍脚もしくは円脚。
花序は茎の先端につく。頭花は散房花序に多数つく。頭花の総包に微毛がある。頭花は管状花冠からなり、色は白色〜紫色。ほぼ年間を通じて開花する。
果実には冠毛があり、風によって種子散布される。

和名の由来:和名はシソ科の植物であるカワミドリ Agastache rugosa (Fisch. et C.A.Mey.) Kuntze に葉の形が似ていることに由来する。カワミドリは生薬になり、それを?香(かっこう)と呼ぶことから。鳥類の郭公(かっこう)に由来したものではない。

近縁種:近縁な種にムラサキカッコウアザミ Ageratum houstonianum Mill. がある。ムラサキカッコウアザミの葉の根元は心脚で、頭花の総包に粗毛が密にあり、花が大型であることなどで区別される。花の色が紫色であるカッコウアザミの個体を誤ってムラサキカッコウアザミと紹介しているウェブサイトも多いので注意が必要である。

開花 [][]

花(白色) [][]

花(紫色) [][]

結実 [][]

葉 [][]

2012/1/1 公開


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