(キク科)
別名:イリオモテアザミ
学名:Cirsium brevicaule A.Gray
分布:奄美大島以南の南西諸島
解説:砂浜や岩場の海岸、海岸近くの路傍に生育する多年生草本。高さは100cmまでなる。
葉は互生し、長楕円形で、深く羽状裂となり、先端は尖る。鋸歯に鋭い刺がある。
頭花は頂生する。花は紅紫色。通常、2月〜6月頃に開花する。なお、沖縄諸島では白色〜淡紅紫色が普通である。
果実には冠毛があり、風によって種子散布される。
利用:根は食用。
分類:宮古島から与那国島にかけて分布する個体群を、変種イリオモテアザミ Cirsium brevicaule A.Gray var. irumtiense (Kitam.) Kitam. または、種イリオモテアザミ Cirsium irumtiense Kitam. とする意見もある。沖縄諸島や奄美諸島に分布する個体群と区別する根拠が薄いため、現在は区別しないことが多い。
2008/12/16 公開
2012/2/29 改訂