西表島の自然 表紙 > 西表島植物図鑑 > イリオモテシャミセンヅル

ウラボシ門 ウラボシ綱 フサシダ目 フサシダ科
イリオモテシャミセンヅル Lygodium microphyllum (Cav.) R.Br.

分布/八重山諸島;台湾,中国南部,旧世界の熱帯。
生育環境/林縁
生活型/常緑つる

林縁に生育する常緑のつる状シダ。長さは数mになる。
羽片は単羽状に分岐する。一部の羽片が胞子葉となり胞子をつける。
ナガバカニクサとともに、西表島西部地域の祖納・干立・船浮の各集落で行われる神行事の節祭(シチ)で使用され、「シチカッツァ」と呼ばれる。採取してきたシチカッツァは、トゥシヌユーの日に家の柱などに巻く。魔除けの意味があるとされる。巻いたシチカッツァは一年間、そのままにされる。本種を使用していることはやや少ないように感じる。
よく似たナガバカニクサは、羽片が2回羽状に分岐し、細長く伸びることで区別できる。

イリオモテシャミセンヅル_栄養葉 イリオモテシャミセンヅル_羽片
栄養葉 【2004/12/14 上原】
羽片 【2004/4/12 上原】
イリオモテシャミセンヅル_二股になった羽片 イリオモテシャミセンヅル_胞子葉
二股になった羽片 【2004/12/14 上原】
胞子葉 【2004/12/14 上原】
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2014/3/4 公開

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