西表島の自然 表紙 > 西表島植物図鑑 > メヒルギ

モクレン門 モクレン綱 バラ亜綱 ヒルギ目 ヒルギ科
メヒルギ Kandelia candel Druce
 リュウキュウコウガイ

分布/九州(鹿児島県),種子島,屋久島,奄美大島,徳之島,沖縄諸島,宮古諸島,八重山諸島;台湾,中国南部,東南アジア,南アジア
生育環境/マングローブ湿地
生活型/常緑高木

マングローブ林の海寄りに生育する常緑高木。東南アジアでは樹高15m前後になるが、国内では7〜8m程度の樹高にしかならない。西表島ではまとまった群落になることは少なく、単木状か小規模な群落しか見られない。メヒルギが世界で最も北に分布するマングローブ植物で、鹿児島県喜入町のメヒルギ群落が最北のマングローブ林とされている。

メヒルギ メヒルギ 開花
全体 【2004/3/23 浦内川】
つぼみ 【2004/4/19 干立】
メヒルギ 葉 メヒルギ 胎生種子
葉 【2004/4/19 干立】
胎生種子 【2004/3/16 西田川】
メヒルギ 板根
板根 【2004/11/24 マーレー川】
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果実・種子 緑色で細長い。別名の「リュウキュウコウガイ」はこの胎生種子の形から付いた。「コウガイ」とはかんざしのことである。

 板根状になる。

用途 樹皮を染料に用いた。

その他 静岡県下田市青野川の河口にメヒルギが植栽してあり、元気に生育している。

2004/4/4 公開
2005/5/10 改訂

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