分布/南西諸島 ;台湾,中国南部
生育環境/樹林内のやや湿った林床
生活型/常緑
山地の樹林内のやや湿った林床に生育する常緑の草本。
葉身は一回羽状複葉で、頂羽片と1-4対の側羽片からなる。葉縁は鈍い鋸歯縁になることが多い。頂羽片の下部に切れ込みがあり基部は丸くなる。胞子嚢群は葉脈沿って細長く並ぶ。
和名はキノボリシダに近縁で頂羽片に切れ込みが入ることによる。和名に「キノボリ」がつくが、木に登ることはない。
近縁種にキノボリシダ Diplazium donianum (Mett.) Tardieu var. donianum がある。キノボリシダは、やや小さく、頂羽片の基部はくさび形。葉縁は全縁になることが多い。
群落 【2014/7/19 浦内川】
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胞子嚢群 【2004/11/11 石垣市於茂登岳】
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頂羽片に切れ込みがない葉 【2014/7/19 浦内川】
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頂羽片に切れ込みが多い葉 【2014/7/19 浦内川】
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