オオバアコウ

(クワ科)

学名:Ficus caulocarpa (Miq.) Miq.

分布:八重山諸島;台湾,フィリピン,ニューギニア,東南アジア,セイロン

解説:八重山諸島に分布する常緑高木。雌雄同株。幹から多数の気根を出すが、支柱根にはならない。
ガジュマルアコウハマイヌビワとともに「絞め殺しの植物」と呼ばれる。これら「絞め殺しの植物」の種子は、鳥によって運搬される。熟した果実は、ズアカアオバト・キジバト・ヒヨドリなどが採食する。種子は、鳥の糞とともに排出され、岩上や樹上でも発芽し、その岩や樹木を土台にして成長することができる。結果的に土台にした樹木を枯らしてしまうことから、「絞め殺しの植物」と呼ばれる。
葉は小判型で長さ10-20cm、側脈が9-11対。一年に一回程度、一斉に落葉し一斉に新芽をだす。落葉の時期は不定だが、早春から初夏にかけてが多い。
イチジク状花序は直径7mm前後。熟すると8mm前後。熟した果実は白色になる。
近縁な種にアコウがある。葉の側脈の数と花序の大きさで区別できる。アコウに比べ葉が大きく葉柄も長い傾向があるが、この点で区別することは困難である。

全体 [][]

葉 [][]

イチジク状花序 [][]

結実 [][]

2005/6/18 公開
2008/1/12 改訂


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