(クワ科)
学名:Ficus microcarpa L.f.
分布:南西諸島(屋久島以南);台湾,フィリピン,東南アジア,インド,オーストラリア
解説:海岸に近い低地に生える常緑高木。石灰岩地帯に多い。雌雄同株。
オオバアコウ・アコウ・ハマイヌビワとともに「絞め殺しの植物」と呼ばれる。これら「絞め殺しの植物」の種子は、鳥によって運搬される。熟した果実は、ズアカアオバト・キジバト・ヒヨドリなどが採食する。種子は、鳥の糞とともに排出され、岩上や樹上でも発芽し、その岩や樹木を土台にして成長することができる。結果的に土台にした樹木を枯らしてしまうことから、「絞め殺しの植物」と呼ばれる。
葉は互生し、全縁の倒卵形。先が少しとがる。
幹から多数の気根を出し、支柱根となる。
イチジク状花序は直径7mm前後。熟すると10mm前後。熟した果実は赤色〜黒紫色になる。特定の花期はない。
2008/1/12 公開