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モクレン門 モクレン綱 マンサク亜綱 イラクサ目 クワ科
ハマイヌビワ Ficus virgata Reinw. ex Blume

分布/奄美諸島,沖縄諸島,宮古諸島,八重山諸島;台湾,フィリピン,東南アジア,ニューギニア,ポリネシア
生育環境/低地
生活型/常緑低木〜中高木

主に海岸に近い低地に生育する常緑低木〜中高木。石灰岩地帯に多い。雌雄異株。
オオバアコウガジュマルアコウとともに「絞め殺しの植物」と呼ばれる。これら「絞め殺しの植物」の種子は、鳥によって運搬される。熟した果実は、ズアカアオバト・キジバト・ヒヨドリなどが採食する。種子は、鳥の糞とともに排出され、岩上や樹上でも発芽し、その岩や樹木を土台にして成長することができる。結果的に土台にした樹木を枯らしてしまうことから、「絞め殺しの植物」と呼ばれる。

ハマイヌビワ ハマイヌビワ イチジク状果序
ハマイヌビワ 【2005/4/1 浦内】
イチジク状果序 【2004/4/12 浦内】
ハマイヌビワ 葉
葉 【2006/3/31 浦内】
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 葉は互生し、楕円形。先が細くなり、先端は尖ることが多い。ギランイヌビワの葉に似ているが、本種の葉は中央脈で左右非対称となる。

イチジク状花序 イチジク状果嚢は、赤紫色に熟する。

2006/12/22 公開
2008/1/12 改訂

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